ぽかぽかとはるのひざしがここちよいきょうこのごろ。
ただ、ポチさんのしせんがいたい・・・





-狐、飼いました-






『おい』

ポチさんがやたらとひっくいこえをかけた。 く、くわれる・・・

『何ビクビクしてやがる』
『いや……だって』

ポチさんがちかづいてくる。
こわい

『”そこ”は俺の特等席だ』

はなでおれがすわっているばしょをさす。
ちなみにおれはとうめいないたのまえにすわってたいようのひかりをあびている。

ポチさんはどっかりとおれのよこにすわった。

『…別に食べやしねぇよ』
『え…』

ポチさんはためいきをついた。

『あいつが怒るからな』
『あいつってマルスさん?』
『あいつの怒りは怖ぇからな』


あんなやさしそうなヒトがこわい・・・?

『そんなことないとおもうけど・・・ポチさん』

ぎろり。

『その名で呼ぶな!』
『ご、ごめん…』

『あいつはネーミングセンスが0なんだよ』
『じゃあ、なんてよべばいいのさ』




『………  ”ウルフ”  ………』




『うるふ…さん?』
『”さん”はいらねぇ』

おおかみもとい、ポチさんもとい、”うるふ”はあかいめをおれにむけた。

『いいか、ポチって呼んだら喰うからな!』
『わ、わかったよ・・・』


『もしくは。お前を”うどん”って呼ぶぞ!!』


うわ、それはいやだな。


『おれも、”うどん”はいやだ』
『だろうな』
『おれだってちゃんとなまえがあるんだ』
『ほう、』




『      ”ふぉっくす”      』






今日の天気は快晴です

(そのままじゃねぇか)
(そっちこそ)
(二人とも〜ご飯だよー)
(じゃあ行くぞ、”フォックス”)





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